塚田 隆 建築研究所
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コンセプトメッセージ
設計者としての影響を受けたことは

 18歳のとき、鳥取駅前で火事がありました。設計事務所に勤め始めた頃には、その復興のためにどんどん建物が建てられていて、このままいくと鳥取が何のコンセプトもない、魅力のない街になってしまうんじゃないかという危機感をもっていまいした。その頃、神戸市の北野にある安藤忠雄さんの一連の作品を見に行き、その活動を知って、深い感動を覚えました。
 
 高専の建築学科卒業した塚田さんは、米子から郷里の鳥取に戻り設計事務所に就職する。
『構造計算ができるから構造設計者』として入所したそうだが、何十人もいるような事務所ではなかったため意匠計画などにも関わるようになる。
そんな生活のなかで安藤氏の建築に出会うのだが、建物のなかに立ったときの気持ちのよさ、心地よさは、建物のもつ力を塚田さんに改めて強烈に印象付けた。
『この感動する嬉しさを、鳥取にもっていきたいと思った』と、塚田さんは当時を振り返る。
そして、そうした空間性に少しでも近づこうとする努力は、次第に周囲に認められ、周りから勧められるように30歳のときに独立を決意する。

建築を考える際の「テーマ」を教えてください

 常に歩く人のことを頭に入れて建物を創造するようにしています。歩いていて、暖かさを感じる、四季を感じる、時を感じる、歴史を感じる、風を感じる、そんな建物を街に1つでも置いて、街を愛する人たちに共感してもらうことによって、街づくりの起爆剤にしたいと思っています。
 
 鳥取に限らず、一部の大都市を除けば、今や移動はほとんど車に頼っている。そして、出発地点から車で一路目的に向かえば、途中にどんなものがあっても、 それを感じ取ることはできない。塚田さんは『感じるには歩くことが大切』というが、それはきっと『歩くことは楽しい』という意味でもある。どんなに車社会が進んでも、家の周りくらいは誰でも歩き回る。まして子どもたちにとっては、歩ける範囲が行動範囲だ。建物の前で立ち止ったとき、建物の前を歩くとき、心が豊かになるような『何か』が感じられること。それは、塚田さんが安藤建築に出会って以来の、建築のテーマとなっているのだろう。
 
 塚田さんは、1つの建物に取り組む際、『コンセプト&ワーク』ということを考える。後記データにあるように、塚田さんの仕事は幅広い用途を扱い、しかも規模の比較的大きなものも多い。したがって、一設計者の立場で建物を追求する姿勢とともに、プロデューサー的立場で全体を把握する視点が欠かせない。『何を何のためにつくるのか』、計画の概念をまずつくりあげ、その後に技術的な、具体的な設計作業をスタッフや周囲の人たちの協力を得ながら進めるということ。それは、建物の機能などハードの部分だけではなく、計画を進める過程でともすればぼやけてしまう建物の役割、そこに建てる意味などを徹底させようとすることでもある。そして、その結果が『心に感じることのできる』建物に結び付いていくのである。
 
 規模を問わず、用途を問わず、人の感性に訴える建築を目指す。それは言葉でいうほど簡単なことではないに違いない。塚田さんの大切にする鳥取の街で、それがどれだけ実現できるか、どれだけ増やせるのか。塚田さんの挑戦は、まだまだずっと続いていく。

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